vol.12『いつか出会う歌』
【2008年9月19日〜23日】
今のボブジャックの作風であるどこか温かみのある「群像劇」の感じが色濃く出始めた作品。この公演を最後に長年、役者としても劇団運営としても団体を支えてきた徳久葦流が突然「ヘリコプターの免許を取りたいので劇団辞める」と離脱。それをきっかけにこの公演以降から色々な部分で転換期を迎えていく。
Story
僕がずっと探していたものは
続けていくための自信だったのだろうか
それとも
あきらめるための理由だったのだろうか
今日、僕の夢は、夢で終わる
夢から覚めた僕の、現実の話
田上は、ミュージシャンになるべく北陸のとある田舎から上京し、10年の月日を過ごしてきた。
ある日母からの電話で、父が病気であること、その病状が思わしくないことを聞かされる。
弱気になる母の声を聞き、故郷へ戻る決心をする田上。しかし、彼には一つ心残りがあった。
アパートの一室を舞台に、そこを訪れる男、招かれざる客、その部屋の住人、それぞれがその部屋で過ごした時間をおかしくも切なく描くオムニバス風の物語。
Outline
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