vol.6『ベイビーメイビー』
【2005年5月18日〜19日】
この公演より、片岡由帆、友時健太郎が参加。二人ともその後劇団員となる。初めて「せり」がある舞台での上演だったが、作品的には使うところがなく、カーテンコールでお辞儀したまませり下がっていくという意味のない使用方法に落ち着く。また、この作品からようやく丸山が「役者」っぽくなってくる。
Story
富士の樹海で自殺者たちのレポート番組を撮影しているクルーたち。 彼らはそこで、ある一体の白骨化した遺体を発見する。 それはクルーの一員である里中旭の中学校時代の同級生・及川朝子の変わり果てた姿だった。しかし、旭は朝子の死を受け入れようとしない。
「及川が自殺などするはずがない」。
二人は約束したのだ。中学時代、互いに自殺を決意して上った校舎の屋上で偶然会った日、 死ぬのをやめて生きようと。 そして生きていることを確認しあうために月に一度、手紙のやり取りをすることを。互いの存在証明のために…。
その後、クルーたちは朝子の遺族に取材を試みることになったが、樹海の一件以来、 朝子の霊が見えるようになったカメラマンの雄太に乗じて、朝子も取材に同行することになる。 無論、ほかの者にその姿は見えていない。
取材した朝子の家族は崩壊寸前だった。 浮気している夫と、その浮気相手、そしてかつて朝子をレイプしたことのある兄…。 その家族の異常な情況を目の当たりにし、また、雄太を通じて朝子の死から目をそらすことができなくなった旭は、 再び樹海へと向かうのだった・・・。
Outline
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