山奥を走っていたバスが、ハンドル操作を誤り谷底へ転落した。生き残ったのは3人。どうしても生還したいと思っている女2人と、このまま死んでもかまわない、むしろ死んでしまいたいと思っている男1人…。
刻一刻と時間は過ぎていくが、救助隊はなかなか現れない。そんな中、1人の女が奇怪な行動を繰り返し、2人の前からフラッと姿を消す。残された2人は脱出することもままならず、お互いのことを自然と語り合い始める。夢を諦め、実家へ戻るためにバスに乗ったと女は語る。全てが嫌になり夜逃げするためにバスに乗ったと男は語る。
ある理由から、事故に遭ったことを前向きにとらえようとする女に、男は次第に心を開いていく。
しかし、そうしている間にも女が負った傷口からは、大量の血が流れ出していた…。