vol.7『Happy Sleep』
【2006年1月24日〜25日】
諸事情によりゲネプロを行えず、初日がボロボロだった苦い思い出のある作品。初めてキャパシティが100を超える劇場にチャレンジ、初めて大掛かりなセットも建て込んだ。子供役がハマった片岡は、その後しばらくの間「子役女優」の呪縛に苛まれる。またこの作品に出てくる孤児院「神の家」という設定は、その後もボブジャック作品に度々登場している。
Story
親に捨てられ、孤児院で育った神野葉月は、「自分を捨てた親への復讐は幸せになること」と信じながらも、果たしてその幸せが何なのか見つけられずにいた。
同じ孤児院で育った恋人・マーチとの暮らしには満足しているものの常に新しいものを追い求めている葉月。そんな葉月を黙って見守るマーチだが、彼は生まれつき不思議な能力を持っており、その能力のために彼もまた思い悩み生きている。
そんな中、葉月の交通事故をきっかけに知り合った新興宗教団体を運営する男・高梨にその能力を知られてしまい、マーチは教団の教祖に祭り上げられてしまう。
葉月たちが育った孤児院で母親が迎えに来るのを待ち続けている小学生の兄弟・比呂志と也寸志、両親の秘め事を目撃し、崩壊していく高校生の勉、一見何の関係もない事柄が次第に密接に繋がっていき、葉月はその避けようのない運命の波へと飲み込まれていく…。
Outline
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